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ところで

ハロー・ワールド展かんそう

ハロー・ワールド展。片道2時間かけて行った。ゴールデンウィークだけどそんなに混んでなくて良かった。水戸芸術館はデカい石がずっとビショビショになっててウケた。

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前情報のとおり、2010年代初頭っぽいというか、今やるにしては後退的な展示だったと思う。

セシル・B・エヴァンスのpepperによる英語劇は英語だから何言ってるかわからなかった。英語わかっても何言ってるかわからなかったと思う。

小林健太の写真と映像は質感が面白かった。それだけだけど。写真としての強度も、コンセプトとしての強度も少し物足りないと感じた。自動車昆虫論はかっこよかった。

エキソニモは空間づくりがよかった。自動生成の2作はトリッキー系だが仕組み自体がそこまで面白いと感じなかった。キス、または2台のモニタはシンプルでかっこよかった。力があったと思う。

デヴィッド・ブランディのチュートリアルはやや面白かった。準備の少なそうな雑な手つきが滑稽で良かった。エキソニモの展示との共通点は、情報の組み合わせで意味が生まれてしまい、それに人が揺さぶられてしまうことへの観察があるところだと思う。

ヒト・シュタイエルの他人から身を隠す方法の動画と展示は普通だった。映像のチープさとかももちろん狙ってるんだろうけど外してる感あって、2013年の作品はたった5年で古くなるんだなと思った。それともこの人は昔からこんな感じなんだろうか?知らんけど

谷口暁彦のaddressはツイッターで前に見たけど今回一番好きな作品だった。コンセプトはもちろんあるけどそこに善悪の判断を挟まない感じというか、単純に技術による世界の広がり?を感じられた。他の作品があまりに説教くさすぎて疲れてたというのもあるだろうけど…。

サイモン・デニーブロックチェーンをテーマにした作品はシニカルな底意地の悪さとそれにかける執念じみた情熱を感じられて良かった。ブロックチェーンによる世の中の変化を別々の登場人物の視点から3種類の違うテイストのボードゲームに仕立て上げてたけど結局同じ陣取りゲームになってるのとかも全員を対等に馬鹿にしてる感じがあってよかった。知らんけど

レイチェル・マクリーンの映像作品は胃もたれしそうな過剰さ、クドさで見ててしんどかった。言いたいことはまぁわかるけど… 映像中の「データ」は一般的な意味のデータじゃなくてスマホの通信量制限を意味してるのかな?「死ぬまでライフハックしてな!」は名台詞だった。

最後のエキソニモのfireplaceは味の濃い作品の後だから良かった。あの後にこれを持ってきたのは正解だと思う。

チケットは800円だけど往復4時間、運賃と合わせて4800円か、4800円、ん〜〜〜〜〜〜〜〜???という感じではあった。

おわり。